【京大】2次試験数学9割達成の勉強法とは?

お役立ち 2025年9月1日

学の成績が安定しない、解法を覚えても応用問題で行き詰まってしまう――そんな悩みを抱える受験生は多いのではないでしょうか。
単なる解法暗記に頼らない、本質的な数学力向上の秘訣について解説しました。





【京大合格者インタビュー】数学9割達成の学習法とは?

京都大学の写真

連載:難関大合格者インタビュー#1

トウコベで学習プランナーを務める難関大合格者を取材し、合格までの学習法や思考法を訊く企画です。

今回は、京都大学に合格し2次試験の数学で9割を獲得した学習プランナーです。

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相良侑弥(学習プランナー)

京都大学工学部物理工学科4年。講師として40名、学習プランナーとして80名以上を指導し、多くの受験生の成績向上に貢献。自身の受験では言語化と構造化を重視した独自の学習法を確立し、京大数学9割を獲得した。

高校時代の数学勉強法について

高校時代はどのように数学を勉強していましたか?
網羅系問題集(フォーカスゴールド)を3周して基礎知識を習得してから過去問に取り組んでいました。

解けなかった問題は「どのように考えたら解けたのか?」を考え、問題集にメモするようにしていました。

どのような工夫をされていたのでしょうか?
「言語化」と「構造化」を行っていました。

言語化とは、なぜその解法になるのか、なぜその発想が生まれるのかを言葉で説明することです。言語化をすることで理解が深くなることに加え、初見問題への対応力が格段に向上しました。
構造化とは、典型問題の解法パターンをフローチャートのように体系的に整理することです。点数が安定し、標準問題を解くスピードも大幅に向上しました。

高校3年生・受験期の取り組みについて

受験生の時はどのように取り組まれていましたか?
3年生からは過去問中心の学習に切り替えました。過去問を解いて解けなかった問題は、網羅系問題集で該当分野を振り返り、自分の知識の穴を発見するというサイクルを繰り返していました。

現役生は浪人生と比べて演習量が圧倒的に少なくなるため、とにかく多くの問題に触れることを最優先にしていました。時間をかけて手を動かしている余裕はなかったので、網羅系問題集では「問題を見て解法方針を考える→解答を見て方針が合っているか確認する」という効率重視の学習法を採用しました。

京都大学対策について

京都大学の数学対策はどのようにされていたのでしょうか?
京都大学の数学は独特な問題が多いため、ひたすら過去問に慣れることを最優先にしていました。

実際に解いてみると、一見異なる問題でも本質的には似たような思考プロセスを要求する問題が多いことに気づきました。この気づきにより、京都大学特有の問題傾向に対応できるようになりました。

また、京都大学の数学は発想力を求められることが多いのですが、ここで普段から言語化しながら演習に取り組んでいたことが大いに活かされました。

これから数学を学ぶ人へのアドバイス

これから数学を勉強する人に向けてアドバイスをお願いします
数学は点数のブレが大きく、本番でも失敗しやすい科目です。数学で安定して高得点を取るためには、上記の通り言語化が重要です。

言語化は最初は自分で行うのが難しいと思うので、教えるのが上手な人の教え方を真似するようにしましょう。次に、相手に対して教えるように言語化してみることをお勧めします。

最初は自力での言語化が困難なため、教えるのが上手な人の指導を受けることが近道です。

自分が学習プランナーを務めるトウコベでは、難関大学出身の講師と1対1で授業を受けることができます。講師に「自分の方針」を説明し、理解が不十分な部分の指摘や表現の微調整を受けることで、短期間で再現性の高い思考手順を身に付けることが可能です。