【英語学習インタビュー】中学英語|長文はどうしたら読めるようになる?

連載:難関大合格者インタビュー#3
トウコベで学習プランナーを務める難関大合格者を取材し、合格までの学習法や思考法を訊く企画です。
今回は、英語を武器に東京大学に合格した学習プランナーです。
1. 長文問題はどうやって勉強するのか
長文を読む際に、どのような点が難しいと感じられましたか?
長文そのものにはあまり苦労しませんでした。ただ、最初からスラスラ読めていたわけではなくて、単語力・文法力・ストーリーを解釈する力という土台を先に固めていたからこそ対応できたんだと思います。文脈を読む力も含めて、この3つが揃って初めて得点できるようになりました。
基礎力はいつ頃までに身につけられたのですか?
中学3年で長文を本格的に扱う時期までには、単語と文法の基礎は固めていました。具体的には、もしそのタイミングでテストを受けたらどの範囲でも80点以上を取れるレベルです。
文脈を解釈する力は、どのようにして身につけられましたか?
英会話を続けていたことで、自然と英文のリズムや文脈を掴む感覚が身についていました。だから最初から長文問題にも比較的スムーズに対応できたと思います。
2. 文法の学習について
文法の学習で重視されていたことを教えてください。
文法はインプットばかりに偏るのではなく、アウトプットを重視していました。問題集やワークをたくさん解いて、間違えたところから学んでいくというやり方です。
ワークはどの程度繰り返して取り組まれていたのですか?
何周するかを決めるのではなく、わからないところがなくなるまで繰り返していました。テスト前は特に、苦手な部分がゼロになるまで徹底的にやっていましたね。参考程度にですが、簡単な問題や得意な問題は定着するための周回も合わせて2回程度、苦手な問題は4回程度解けばどのワークの問題もスラスラ解けるようになっていました。
文法学習において、特につまずきやすかった点はありますか?
英会話をやっていたので感覚的に話す癖がついていて、文法の細かい部分を意識できていないことがありました。特に中3のころは完了形や関係代名詞など重要な単元が次々と出てくるためつまずきやすい時期なので、意識的に補強する必要がありました。
3. 単語の学習・暗記方法について
単語はどのような教材を使われていましたか?
単語は学校で覚えるもの以外に英検を受けることで身につけるようにしていました。英検は単語力が重要になる試験であるためです。中1〜中2で準2級を取り、中学のうちに2級まで取っていました。ですので、教材としては中学校の前半は準2級用の、後半は2級用の単語帳を使っていました。
英検はどのように活用されていましたか?
英検をマイルストーンとして活用していました。英検用の単語帳を使って、試験前一ヶ月に集中的に覚えるようにしていました。これにより高校受験の際必要な英単語はほとんど身につけておくことができました。
単語はどのような方法で暗記されていましたか?
試験の1か月前から、1000〜1500語くらいを一気に覚えて何度も全体を回すようにしていました。「1日10語」というようなやり方ではなくて、ボリュームを持って繰り返すことで自然に定着させる方法でした。300語程度を一度に触れて、一週間かけてそれを繰り返し覚えるようなイメージです。
4. 今中学校の頃の学習の振り返って思うこと
高校入試レベルの学習で、特に効果的だったことは何ですか?
高校入試レベルでは難しい英語は出ないので、学校の勉強をしっかりやるのが一番効果的でした。特に単語と文法を早い段階で固めていたのが良かったと思います。この単語と文法が固まっていたことで、高校入試のみならず高校以降の学生生活や入試においてもスムーズに英語学習に取り組むことができました。逆に、これらを固めていないと3年間分の文法単語学習を半年程度でやらなければいけないことになってしまいますが、現実的に難しいですね。
感覚に頼る学習については、どのようにお考えですか?
英会話をしていたので感覚的にわかる部分もありましたが、それに頼りすぎると高校に入ってから苦労します。例えば文法問題において選択肢がある際に最後まで絞り込めなかったり、長文において細かいところを確認せず読み進めてしまい意味を取り違えてしまうということに陥ってしまいます。もちろん感覚というのも大切なスキルではあるものの、学校の勉強、特には単語と文法の基礎的な学習をおろそかにしないことが最も大事だと思います。
5. 英語の勉強をがんばるあなたへ
今英語の勉強に励んでいる人や頑張ろうとしている人へメッセージをお願いします。
英語は受験で合否を分ける科目となりやすいです。英語は他科目に比べると点数が安定しやすく、また、実力が点数に反映されやすいと言われています。実際に、合格者は模試などの英語の点数が一定以上の点数で推移している傾向にあります。
最初は初めての外国語で慣れないことやどのように勉強したらいいのかわからないところも多いと思います。
我々トウコべでは、授業内で難関大学出身の講師と1対1で授業を受けることができます。これまでたくさんの問題を解いてきた講師たちですので、文法であればどこがポイントでどのように問われやすいのかや勉強法まで学ぶことができるため効率的に英語学習を進めることが可能です。